香雪美術館
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刈田群鶴図蒔絵硯箱
(かりたにぐんかくずまきえすずりばこ)
光琳好
こうりんごのみ
刈田群鶴図蒔絵硯箱
かりたにぐんかくずまきえすずりばこ
江戸時代
甲蓋の表には、うねった畦畔(あぜくろ)と波打つ穂田とを背景に、群れて刈田を啄む鶴が数羽表される。尾形光琳も本阿弥光悦の蒔絵を継承し、古典主義的主題や、螺鈿・鉛・銀などの各種材料を大胆に用いた。更に、知的で華やかな装飾性は光琳独特の感覚。モチーフにぐっと近寄って、造形的特徴を単純化する。情景説明よりも、形や線の面白さを楽しんでいる。