展覧会

2012年 秋季企画展「寛永文化の茶人たち 」

名称 「寛永文化の茶人たち」
遠州・松花堂・宗和ら ゆかりの道具と書画
会期 2012年11月10日(土)~12月16日(日)
開館 午前10時~午後5時(入館:午後4時30分まで)
会期中無休
観覧料 一般700(550)円・大高生450(350)円・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催 公益財団法人 香雪美術館・朝日新聞社

 寛永(かんえい)文化とは、桃山と元禄に挟まれた寛永年間(1624-45)を中心としたおよそ80年間前後の江戸時代初期の文化を指します。
 安土桃山時代の利休亡き後、利休の茶を継承する茶匠たちが次々に登場し、さらに大胆な創造性を発揮しました。まず織部が天下の宗匠となり、弟子の小堀遠州(えんしゅう)が受け継ぎます。遠州は、幕府の作事奉行として多くの建築や造園に関わったことから、宮廷文化にも理解を深め、「綺麗さび」と呼ばれる美意識が生まれました。
 京の都では、町衆勢力と後水尾(ごみずのお)天皇を中心とする朝廷勢力が、幕藩体制を強化する江戸幕府に対抗する形で文化の興隆を生み出します。公家社会、僧侶、文人、町衆等、あらゆる階層に支持者を持っていた金森宗和(そうわ)のやさしく雅な茶風は「姫宗和」、利休の孫である千宗旦(そうたん)は、清貧の侘びに親しみ「わび宗旦」と称されました。また絵画や陶芸なども彼らの指導により、前代までにない独創的な開花を見せました。

本展では、遠州をはじめ、臨済宗大徳寺の禅僧江月宗玩(こうげつそうがん)、沢庵宗彭(たくあんそうほう)、その帰依者でもあった松花堂昭乗(しょうじょう)や近衛信尋(のぶひろ)らの由縁の茶道具や書画より、江戸・寛永の時代に育まれた文化人達の風雅な交流をご紹介します。

ギャラリートーク

会期中の毎週土曜日(ただし、12月1日をのぞく)、午後2時から学芸員によるギャラリートークを行います。
※聴講は無料ですが、別途展覧会の鑑賞券が必要です。

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