展覧会

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会期 2017年3月11日(土)~5月7日(日)
※会期中、一部展示替えがあります
休館日 月曜日 ※但し、3/20開館、3/21休館
開館 午前10時~午後5時(入館午後4時30分まで)
観覧料 一般 800(600) 円、大高生500(400)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催 公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社
協力 熊谷榧、愛知県美術館、岐阜県美術館、豊島区立熊谷守一美術館

 明治から昭和にかけて97年の生涯を生きた画家・熊谷守一(明治13年‐昭和52年〔1880-1977〕) 。おおらかで明快な画風はいまなお多くの人々に親しまれていますが、その生涯は決して穏やかなものではありませんでした。
 父は実業家で初代岐阜市長などを務め、裕福な家庭ながら、異母兄弟らに囲まれて複雑な幼少期を過ごします。明治33年、東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学。藤島武二や黒田清輝の指導を受け、同級生には青木繁らがいました。明治42年、自画像『蝋燭【ろうそく】』が文展に入選するも、父の死によって残された負債を抱え、経済的に厳しい画家生活が始まります。42歳で結婚し5人の子供に恵まれますが、極端に寡作なため生活は困窮を極め、子供が病に倒れても医者にみせることもままならず、うち3人は亡くなってしまいます。
 深く長い悲しみの時間の中で、石ころや草花、猫や虫など、身近な自然の中の小さな命を輪郭線で捉え、線の中を埋めていく作風に到達します。シンプルな線と明確な色彩面は、素朴で澄んだ眼差しがとらえた命の証ともいえるでしょう。また「お国のために何もしたこと無いから」と文化勲章内定を辞退して話題を呼び、「画壇の仙人」と呼ばれました。
 本展では、熊谷守一の油彩画やその作画の工程、書や水墨画、初公開の屏風や書簡を含む約70点から、画家・熊谷守一の生涯と表現を振り返ります。

講演会

●開催日 2017年3月19日(日)
●開催時間 午後1時~ 約1時間半
●講演 愛知県美術館 学芸員 石崎 尚 氏
    「コレクター木村定三と熊谷守一の交流」
●定員 50名 ※当日10時30分より整理券を配布します

会期中の毎週土曜日、午後2時から学芸員によるギャラリートークを行います。
※講演会、ギャラリートークの聴講は無料ですが、別途展覧会の鑑賞券が必要です。

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