●会期 | 2017年5月20日(土)~7月2日(日) ※会期中、一部展示替えがあります 前期:5月20日(土)~6月11日(日) 後期:6月13日(火)~7月2日(日) |
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●休館日 | 月曜日 |
●開館 | 午前10時~午後5時(入館午後4時30分まで) |
●観覧料 | 一般 800(600) 円、大高生500(400)円、中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
●主催 | 公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社 |
日本を代表するコレクター、佐藤辰美氏は、現代美術収集家として知られていますが、古美術、中国美術、民族美術、レコード、CD、ワインと、その内容は多岐にわたり、幅広いのが特徴です。アメリカの美術雑誌『ART news』が2014年に発表した世界のトップ・コレクター200人にも入りました。収集歴約50年、所蔵品の数は2万点を優に超えます。佐藤氏はそれぞれの作品を収集するにあたって、「その時々に強く興味をひかれたものに焦点を絞って集中的に集めます。その後も…集め続けます」と語っています。仏教美術は1990年代半ばより収集を始め、2000年代半ば以降より本格的に集めだしました。
本展は、この膨大なコレクションの中から選りすぐりの仏教美術を2期に分けて展示します。
第1期では、平安時代の「金胎仏画帖」の一部である「滅悪趣菩薩像」や、鎌倉時代に高山寺を開いた明恵上人が記した『夢記』断簡などの仏教美術の名品を紹介。加えて、コレクションの核ともいえる摩滅し、朽ち果てつつある仏像や経典、荘厳具などの断片、断簡に宿る美をご紹介します。
これらの仏教美術にかかわる資料は、一部分を欠失し、朽ち果ててもなお、信仰の対象として大切に保管されてきました。一切の衆生、すべてのものに仏性(仏となる心)がある、「悉有仏性【しつうぶっしょう】」という言葉が当てはまるといえるでしょう。この精神は、佐藤氏のコレクションにも反映されていると思われます。ほとんどが初公開の作品を、「摩滅の美」と「祈りのかたち」を主題としてご紹介します。
会期中の毎週土曜日、午後2時から学芸員によるギャラリートークを行います。
※ギャラリートークの聴講は無料ですが、別途展覧会の鑑賞券が必要です。