展覧会

 香雪美術館は朝日新聞の創立者、村山龍平(1850–1933、号香雪)が集めた美術工芸品を収蔵し、昭和48(1973)年に開館しました。コレクションは武具・仏教美術から書画・茶道具に至る、日本・東洋古美術の各ジャンルを網羅しています。
 村山龍平の美術品収集は、まず刀剣から始まりました。伊勢国田丸藩(現在の三重県度会郡玉城町)の藩士の家の出身で父守雄の影響もあり、青年時代には伊勢の刀匠を訪ね歩き、京都や大阪の刀剣鑑定会には必ず出席し、時には刀剣屋にも出向くほどでした。特に古刀を好み、当初の状態を留めた「その時代そのままのもの」を重視し、「地鉄」と「姿」にこだわったといわれます。
 本展では、村山龍平コレクションの中より重文「太刀 銘正恒」(鎌倉時代)や、「太刀銘江州甘呂俊長」(南北朝時代)などの刀剣、甲冑の名品を、京都国立博物館所蔵の作品と併せてご紹介します。

梅園会(講演会と茶会)

●開催日    2018年3月9日(金)
●開催時間   講演:午後1時
        茶会:午後3時から
●講演     「明治時代の刀剣・刀装具蒐集 −財界人を魅了した金属の輝き」
        内藤直子氏 (大阪歴史博物館 学芸第2係長)
●定員     50名(応募多数の場合は抽選)
●参加費    3,000円 ※「刃金の美」展の入場料を含みます。
●参加申込方法 往復はがきに住所・氏名(返信用にも)、電話番号を明記のうえ、下記宛先まで
        お送りください。はがき1枚につき1名のみ申込みできます。申込み受付後、参加
        費事前入金の案内を書面にて連絡いたします。
        〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家2丁目12-1 香雪美術館「梅園会」係
●締め切り   2018年1月31日(水)必着

会期中の毎週土曜日午後2時から、学芸員によるギャラリートークを行います。
※ギャラリートークの聴講は無料ですが、別途展覧会の鑑賞券が必要です。

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