展覧会

会期 2018年7月10日(火)~9月30日(日)
前期:7月10日(火)~8月19日(日)
後期:8月21日(火)~9月30日(日)
休館日 月曜日 ※ただし7/16、9/17、9/24開館、翌日休館
開館 午前10時~午後5時(入館午後4時30分まで)
観覧料 一般 800(600) 円、大高生500(400)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※ 7月12日(木)は「兵庫県政150周年記念美術館博物館無料開放事業」により入館料が無料になります
主催 公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社

 鈴木松年(1848~1918)は、赤穂の儒学者の図書を祖父に、同じく儒学者で日本画家の百年を父に京都で生まれました。幼時より父から絵の手ほどきを受けた松年でしたが、本格的に画家となる決意をするのは20歳を過ぎてからでした。初号は百僊といいます。22歳の時、1日で1000枚絵を描く席画会を成功させたことが契機となって高く評価され、32歳頃に画号を「松年」と改めます。これは禅語「松樹千年翠」に由来するとされ、父の百年を超えようとする自負心が伺えます。雪舟、狩野元信を尊び、鬼才の画家曾我蕭白に私淑しました。気性が激しく逸話の多い人物で、同時代の画家たちとしばしば争った話がいくつも伝わっています。
 明治14年(1881)に日本初の公立の絵画専門学校である京都府画学校(現 京都市立芸術大学)の副教員(教授職)となり、明治15年第1回内国絵画共進会で受賞して以降、さまざまな展覧会、博覧会で賞を得、京都画壇の重鎮として活躍します。上村松園、土田麦僊をはじめ、数多くの画家が彼の下で画を学びました。松年はその豪快な画風と豪放な性格から「曾我蕭白の再来」と評され、今蕭白と呼ばれました。
 このように、明治期に京都画壇の中心として活躍した鈴木派ですが、現在では忘れられた存在になっていると言わざるを得ません。2018年は松年が誕生して170年、没後100年となります。この機会に鈴木松年の画業と作風に触れていただきたいと思います。

梅園会(講演会と茶会)※要事前申込

●開催日 2018年7月22日(日)
●開催時間 講演:午後1時
      茶会:午後3時から
●講演 京都市立芸術大学芸術資料館 学芸員 松尾 芳樹 氏
    「一日千枚 健筆の人 鈴木松年」
●定員 50名 ※応募多数の場合は抽選
●参加費 3,000円 ※「鈴木松年」展の入場料を含みます。
●参加申込方法 往復はがきに住所・氏名(返信用にも)、電話番号を明記のうえ、下記宛先まで
        お送りください。はがき1枚につき1名のみ申込みできます。申込み受付後、参加
        費事前入金の案内を書面にて連絡いたします。
        〒658-0048 神戸市東灘区御影郡家2丁目12-1 香雪美術館「梅園会」係
●締め切り 2018年6月29日(金)必着

会期中の毎週土曜日午後2時から、学芸員によるギャラリートークを行います。
※ギャラリートークの聴講は無料ですが、別途展覧会の鑑賞券が必要です。

チラシプリントアウト(pdf)

>> 出品リスト(pdf)