中之島 香雪美術館

中之島香雪美術館について

ごあいさつ Message

公益財団法人香雪美術館は、開館45周年を記念し、
神戸市東灘区御影の本館に次ぐ2館目の美術館として、
「中之島香雪美術館」を2018年3月21日にオープンいたしました。

香雪美術館は、朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850~1933年)が収集した日本と東アジアの古い時代の美術品を所蔵している美術館です。刀剣・武具、仏教美術、書跡、近世絵画、茶道具など、多岐にわたる収集品を紹介し、あわせて、日本の文化財を守ろうとした村山龍平の想いを伝えてまいります。

Concept 新たな「市中の山居」の創造 ビジネス街の超高層ビルの中に、静謐で格調ある空間をつくり、日本の美術を堪能できる美術館です。茶の湯の世界でいう「市中の山居」の創造は、街の中に居ながらにして草庵を営み、山中のような静寂な境地を味わうこと。中之島香雪美術館のめざすテーマです。

喧噪を忘れ
静かに美術品と
向き合える美術館
日本の文化・芸術を守り
後世に伝える美術館
幅広い世代の人々が集う
都市型美術館
ミュージアムショップの設置
展示テーマに即した
講演やセミナー
伝統と革新が融合した
新たな展示スペースの
創設
現代建築と伝統美が融合した
空間に
最新鋭の空調や
展示ケース、LED照明を設置
魅力ある企画展や
多彩な展示に
対応する空間
様々な企画展に対応する
可動展示壁など
多彩な機能をもつ美術館
国指定重要文化財である
「玄庵」を再現した茶室
旧村山家住宅に
現存する茶室を
伝統建築技法で再現

歴史 History

村山龍平と香雪美術館

村山龍平

香雪美術館の「香雪」は、所蔵品の多くを収集した村山龍平の号です。
嘉永3年(1850)、現在の三重県に生まれた龍平は、28歳で朝日新聞を創刊し、日本を代表する新聞に育てました。美術にも深い関心を寄せ、岡倉天心らの主宰する美術雑誌「國華」の経営も引き受けています。開国後、多くの価値ある美術品が海外へと流出し始めると、それを食い止めたいという思いから美術品の収集に力を注ぎました。
没後、学術的・美術的に価値ある収集品に対して美術館設立の声が上がり、昭和47年(1972)に財団法人香雪美術館を設立。翌48年(1973)11月、神戸・御影に香雪美術館が開館しました。美術品はもとより、国の重要文化財に指定された旧村山家住宅の保存・調査を進めながら、茶会など文化的体験の機会を提供する公益活動に取り組んできました。
今後は、新たに誕生する「中之島香雪美術館」とともに、かけがえのない文化財を未来に引き継ぐ事業をいっそう進めていきます。

香雪美術館(神戸市東灘区御影)
香雪美術館 展示室
「國華」創刊号

所蔵品 Collection

重要文化財19点、重要美術品33点を含む
多岐にわたる所蔵品

所蔵品は、重要文化財19点、重要美術品33点を筆頭に、仏教美術、書跡、近世絵画から茶道具、武具まで、幅広いジャンルにわたります。
神戸・御影の香雪美術館(現在休館中)では、テーマを決めて館蔵美術品を展示する「コレクション展」と、日本美術の様々な作家に焦点を当てた「企画展」を開いています。また、展示に関係するテーマの講演会と茶会をあわせた「梅園会」を年に数回開催し、美術品に対する理解を深める機会を設けています。

重要美術品 長谷川等伯筆 柳橋水車図屏風
(桃山~江戸時代、16~17世紀)(左隻)
重要文化財 梁楷筆 布袋図
(南宋時代、13世紀)
重要文化財 稚児大師像
(鎌倉時代、13世紀)
野々村仁清作 色絵忍草文茶碗
(江戸時代、17世紀)
  • 茶室「中之島玄庵」
  • 村山龍平記念室

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