中之島 香雪美術館

これまでの展覧会

これまでの展覧会

企画展「茶席を彩る中国のやきもの」

2019年5月25日(土)〜8月4日(日)

村山コレクション秘蔵の中国陶磁を一堂に紹介

中之島香雪美術館は、2019年5月25日(土)より、企画展「茶席を彩る中国のやきもの」を開催いたします。

朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850~1933)は、美術品を収集し茶の湯に傾倒していくなかで、茶会で使用するための茶器や懐石道具を集めました。

本展では、室町時代に舶来の茶器として珍重された天目(てんもく)茶碗や青磁の花入、明時代末期の景徳鎮窯で制作された「古染付(こそめつけ)」「祥瑞(しょんずい)」とよばれる鉢や皿など、茶席に彩(いろどり)を添える中国陶磁約100点を一堂に紹介します。

 

みどころ

村山が収集し茶会で使った茶器や懐石道具には、鎌倉時代から近代にかけて日本へもたらされた中国のやきものが、少なからず含まれています。天目のように、もともと中国で抹茶を飲むために作られた茶碗もあれば、茶入のように、本来何かの容器として作られた日用品が、日本で抹茶を入れる容器に転用され、大名や豪商たちの垂涎の的となるほど珍重されたものもあります。また、明時代末期の景徳鎮窯で制作された古染付や祥瑞は、茶の湯で使うために日本から注文されたものです。村山コレクションの中国陶磁は、中世から連綿と続いた貿易陶磁史の縮図とも言えます。

これまで公開される機会が極めて少なかった建窯「油滴天目」や、大正時代に刊行された豪華茶道具図録に掲載されて以降、100年近く秘蔵されていた吉州窯「梅花天目」などの茶碗を披露します。室町時代後期(16世紀)の記録に登場し、400年以上前からその存在が確認できる唐物「肩衝茶入 銘 薬師院」や、江戸時代後期(19世紀)に相撲と同様の「番付」が作られるほど人気が高まった様々な香合、形・文様ともに幅広いバリエーションを見せる古染付や祥瑞の懐石道具なども出品します。

 

図録

企画展「茶席を彩る中国のやきもの」の図録を販売しております。

2,000円(税込)、140ページ、展示作品全102点を収録。

郵送での購入をご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
株式会社インフィクリエ  078-599-8860(平日10時~17時)

 

 

企画展「茶席を彩る中国のやきもの」記念講演会

徳留 大輔 氏(出光美術館学芸員)
「青磁と天目 ー中国陶磁史研究の最前線からー 」
2019年7月27日(土)午後2:00~3:30(1:30 受付開始)
会場:中之島会館(大阪市北区中之島3-2-4中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階、中之島香雪美術館隣)
参加料:1300円(美術館入館料を含む)
◆応募方法はこちらから

 

ギャラリートーク(学芸員による解説)

・6月1日(土) 午後3:30から1時間程度、展示室にて

・7月6日(土) 午後3:30から1時間程度、展示室にて

・8月3日(土) 午後3:30から1時間程度、展示室にて

◆詳細はこちらから

 

 

建窯「油滴天目」(南宋時代、12~13世紀)
吉州窯「梅花天目」(南宋時代、12~13世紀)
唐物「肩衝茶入 銘 薬師院」(南宋~元時代、13~14世紀)
漳州窯「交趾大亀香合」(明時代末期、17世紀)
景徳鎮窯「色絵団龍花卉文水指」(明時代末期~清時代初期、17世紀)
慶徳鎮窯「五彩花鳥図皿」(明・万暦年間、1573~1620)
景徳鎮窯「古染付鹿馬図富士山形鉢」(明時代末期、17世紀)
開催期間 2019年5月25日(土)~8月4日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開催時間 午前10:00 ~ 午後5:00
(ご入館は午後4時30分まで)
料金 一般 900(700)円、高大生 500(350)円、小中生 200(100)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金

【割引サービス】
・本人と同伴一名 
 朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額)
・本人のみ
 藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール・クラブ(200円引き)
前売り券 ◆2019年3月21日~5月24日
一般700円のみ
販売場所:中之島香雪美術館、香雪美術館(神戸・御影)、
     フェスティバルホール・チケットセンター(06-6231-2221)
※上記以外では取り扱いがございません、ご了承ください
主催 公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社

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