二十二間四方白星兜(にじゅうにけんしほうしろほしかぶと)
重要美術品
二十二間四方白星兜 にじゅうにけんしほうしろほしかぶと 鎌倉時代 |
中世の兜は、薄い鉄板を矧(はぎ)合わせて鉢を形成する。張り留めの鋲頭を尖頭形にあらわした星兜(ほしかぶと)と、矧合わせの板の縁を折り立てて鋲頭を伏せた筋兜との二種がある。星兜は、大鎧(おおよろい)に対応し、筋兜は、主に南北朝以後の胴丸や腹巻に具足した。 平安時代の星兜は、鉢の前後の径と左右の径に殆ど差がなく、且つ浅く、勾配が急で頂辺の孔が大きいものであった。鋲(星)も、厳星(いがぼし)といわれる大きなものを打ち、星数と矧合わせの鉄板は間数が少ない。鎌倉時代の兜は、鉢の勾配が緩く大きく円みを加えた半球状。頂辺の孔も縮小して、間数が多く二十六間・二十八間となり、星の行や数も多いものとなった。 |
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