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彫刻

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木造 観音・勢至菩薩立像(もくぞう かんのんぼさつりゅうぞう)

重要美術品
木造 観音・勢至菩薩立像
もくぞう かんのんぼさつりゅうぞう
南宋(金)代
 正面に化仏坐像をあらわした宝冠を戴くことから、観音菩薩であると知られる。

 勢至菩薩立像と一対で存するが、阿弥陀であるべき中尊は一具として伝わらない。温和で大らかな像容には中国宋代の造形意識が汲み取れるものの、同時代、北方の金の地での造像仏と見るべきであろう。

 品質・構造は、一木造、彩色。用材は、肌目の粗い広葉樹環孔材。中国木造仏の遺例が少ない中、観音・勢至の一対で遺存する本像は、世界的に希少な文化財として高い価値を有する。

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