六遠図・試錐図巻
(りくえんず・しすいずかん)
重要美術品 池 大雅 いけのたいが 六遠図・試錐図巻 りくえんず・しすいずかん 絹本墨画及び絹本淡彩 一巻 江戸後期 |
日本南画の確立者、池 大雅(1723-76)による、宝暦12年(1762)の作。一巻の前半に「六遠」図、後半に「試錐」図を合わせ納めている。「六遠」とは、東洋山水画の遠近法で、北宋の郭熙が説いた、高遠・深遠・平遠の三遠に、同代末の韓拙が、闊遠・迷遠・幽遠を補足して、六遠としたもの。「試錐」では、王羲之を始めとする四高士の様を図している。 本巻は、大雅と親交があり、大パトロンでもあった木村蒹葭堂の元に蔵された。故に、書画何れも極めて謹厳繊巧な筆致で、大雅の代表作と言える。 |
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