柳橋水車図屏風
(りゅうきょうすいしゃずびょうぶ)
重要美術品 長谷川等伯 はせがわとうはく 柳橋水車図屏風 りゅうきょうすいしゃずびょうぶ 紙本金地着色 六曲一双 江戸初期 |
宇治橋にしなだれかかる柳、宇治川の流れと水車・蛇籠、低く懸かる半月。「柳橋水車図」は、所謂「桃山百双」の典型で、同一図柄のものがいくつか現存する。室町期より生じたこの図柄は、桃山期には各派によって描かれ、別けても長谷川派の格好の画題となった。本図は、一双の両端に「等伯」(朱文方印)を有し、また密度の高いその作行からも、長谷川等伯(1539-1610)その人の作と断じられた。長谷川派柳橋水車図屏風のプロトタイプとなった、優作である。 |
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