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消息 藪内剣仲宛(しょうそく やぶのうちけんちゅうあて)

千利休
せんのりきゅう
消息 藪内剣仲宛
しょうそく やぶのうちけんちゅうあて
掛幅装 一幅
桃山時代
 藪内剣仲は、始め千利休と同じく武野紹鴎に師事。紹鴎の没後には、兄弟子利休から台子皆伝を受け、一流を興した。剣仲宛の利休書簡は何通かが伝わるが、この消息からも二人の交友が偲ばれる。

 始めにお茶の返礼、そして天候の不順を折り込んで狂歌一首を献じ、打ち解けた利休の素顔が窺える。利休得意の狂歌であるが、雨風で難渋しているなどとは、親しい間柄故に詠まれる句。利休が剣仲に心を許していたことを物語る。

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