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小倉色紙「たかさこの」(おぐらしきし)

藤原定家
ふじわらていか
小倉色紙「たかさこの」
おぐらしきし
掛幅装 一幅
鎌倉時代
千利休消息添、細川三斎所持
 藤原定家(1162-1241)が、古今の歌人の百首を選び、色紙に書して京都嵯峨野の小倉山荘の障子に貼り込んだという。今日、地模様の無いものと有るものと二組があり、この色紙は無地の方。

「小倉色紙」は、天文24年(1555)、武野紹鴎が茶会に用い、初めて茶席の掛け物とされた和歌として特筆される。この幅にも千利休の消息が添い、利休は、この幅を借用して茶会に用い、大いに面目をほどこしたという。

高砂の 尾上の桜 咲きにけり
外山の霞 立たずもあらなむ
『後拾遺集』巻第一 春上 大江匡房

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