中之島 香雪美術館

これまでの展覧会

これまでの展覧会

特別展「陶技始末とうぎしまつ河井寬次郎かわいかんじろうの陶芸」

2022年6月18日(土)~8月21日(日)

みどころ

河井寬次郎(かわいかんじろう・1890~1966)は、近年の「民藝」ブームにより、注目が増している陶芸家の一人です。河井は島根県安来に生まれ、東京高等工業学校窯業科(現東京工業大学)に入学し、窯業を学びます。大正3年(1914)に京都市陶磁器試験場に入り、技手として約3年間の勤務後に独立。同9年に五条坂の窯を入手して「鐘溪窯(しょうけいよう)」と名付け、以後没するまで京都で活動しました。
初期は様々な釉薬の技術を駆使して、中国の古い陶磁器をモデルにした作品を発表します。ところが、思想家柳宗悦(やなぎむねよし)との出会いをきっかけに、柳・陶芸家の富本憲吉(とみもとけんきち)・濱田庄司(はまだしょうじ)との連名で、大正15年(1926)に『日本民藝美術館設立趣意書』を刊行します。「用の美」に即した素朴な味わいの作風に大きく転換し、民藝運動の中心的人物として活躍。戦後は用途をもたない陶彫(とうちょう)による造形作品を展開しました。
本展のタイトル「陶技始末(とうぎしまつ)」は、河井が各地の窯場を訪問した際の実見録を、民藝運動の機関誌『工藝』に寄稿していた連載のタイトルです。これまでに紹介されていなかった河井の陶芸作品を中心に、創作活動の始まりから終わりまでをたどり、併せて、河井を支援した関西の収集家たちによるコレクションも紹介し、計約100点を展示します。

図録

特別展「陶技始末―河井寬次郎の陶芸」の図録を販売しております。
2,600円(税込)、全160ページ、図版と解説を収録。
郵送での購入をご希望の方はお電話にてお問い合わせください。

株式会社インフィクリエ  078-599-8860(平日9時~18時)

 

 

特別展「陶技始末―河井寬次郎の陶芸」記念対談

登壇者:鷺 珠江氏(河井寬次郎記念館学芸員・河井寬次郎孫)、梶山博史(当館学芸課長・本展企画者)

日 時:2022年7月9日(土)14時~15時30分(受付開始13時30分)

会 場:中之島会館(中之島香雪美術館隣)

参加料:500円(展覧会観覧は別途入館料が必要)

定 員:120名(予定・先着順)

◆応募方法はこちらから(先着順)

※状況により中止の可能性があります

 

期間限定企画のご案内

◆リーガロイヤル ホテル『リーチ バー』とのタイアップ企画です

 

展覧会の構成

Ⅰ章 作風の変遷 ―陶芸家としての歩み―

Ⅱ章 河井が見た各地の窯業と古陶磁 ―陶技始末の執筆―

Ⅲ章 河井を支えた人々 ―関西の支援者・収集家たち―

三色打薬扁壺 1961(昭和36)年頃 河井寛次郎記念館
黒釉面取塗分扁壺 1956(昭和31)年 河井寬次郎記念館
呉洲筒描花手文塗分扁壺 1951(昭和26)年頃 大阪日本民芸館
辰砂扁壺 1948(昭和23)年 京都国立近代美術館(川勝コレクション)
花扁壺 1947~48(昭和22~23)年頃 香雪美術館
鉄薬丸紋隅切鉢 1939(昭和14)年 京都国立近代美術館(川勝コレクション)
流描線文鉢 1931(昭和6)年 アサヒビール大山崎山荘美術館
青瓷鱔血文螭龍契壺 1922(大正11)年頃 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
渦巻壺 1927(昭和2)年 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
呉洲陶彫像 1962(昭和37)年頃 河井寬次郎記念館
開催期間 2022年6月18日(土)~8月21日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開館時間 10時~17時
(入館は16時30分まで)
夜間特別開館 2022年6月23日(木)、7月21日(木)、8月18日(木)
10時 ~ 19時30分(入館は19時まで)

【夜間開館のみの割引】
・フェスティバルシティにお勤めの方、社員証等ご提示で200円引き
料金 一般 1100(900)円/高大生 700(500)円/小中生 400(200)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金

【割引サービス】
・本人と同伴一名 
 朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額)
・本人のみ
 藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール友の会(200円引き)
前売り券 一般900円のみ
販売期間:2022年4月9日(土)~6月17日(金)
販売場所:中之島香雪美術館、
     フェスティバルホール・チケットセンター(06-6231-2221※10時~18時)
     
※上記以外では取り扱いがございません、ご了承ください
主催 公益財団法人 香雪美術館、朝日新聞社、毎日新聞社

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