これまでの展覧会
特別展「柳橋水車図の世界」
2021年10月2日(土)-11月21日(日) ※会期中展示替えあり
みどころ
屏風一双の大画面に、金色の橋と柳を中心に水車、蛇籠などを描く柳橋水車図屏風は、金・銀を多用した装飾性や、屏風を開くと金色の大きな橋が斜めに架け渡る趣向が喜ばれたらしく、20例以上の作品が現存します。また、豊国神社所蔵の狩野内膳(1570~1616)筆「豊国祭礼図屏風」の画中にも柳橋水車図屏風が見え、17世紀初めの流行が確認できます。
香雪美術館が所蔵する「柳橋水車図屏風」は、数ある柳橋水車図のなかでも優品として知られています。また、各隻に「等伯」朱文方印が捺される本図は、この大胆な構図の屏風が成立するにあたって長谷川派が深く関わったことを示す重要な作品でもあります。
柳橋水車図に描かれる橋と柳、水車や蛇籠、柴舟などは、古くから和歌に詠われ名所にも選ばれた宇治を表すモティーフでもあり、橋姫伝説や『源氏物語』宇治十帖など、宇治を舞台とした文学のイメージと重なります。また、金色の橋は、浄土など仏教的な世界へと繋がります。さらに、その図様は工芸の世界で意匠化されさまざまに展開していきます。
本展は、柳橋水車図に繋がるさまざまな作品を取り上げ、香雪美術館が所蔵する「柳橋水車図屏風」の世界を深く知っていただく企画です。
図録
特別展「柳橋水車図の世界」の図録を販売しております。
2,400円(税込)、全121ページ、図版と解説を収録。
郵送での購入をご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
株式会社インフィクリエ 078-599-8860(平日9時~18時)
特別展「柳橋水車図の世界」記念講演会※終了いたしました
鷲頭 桂 氏(九州国立博物館 主任研究員)
「柳橋水車図をめぐる旅」
2021年10月30日(土) 14時~15時30分(13時30分 受付開始)
会場:中之島会館(大阪市北区中之島3-2-4中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階、中之島香雪美術館隣)
参加料:500円(美術館入館には別途入館券が必要)
定員:120名(予定)
※状況により中止の可能性があります
展覧会の構成
Ⅰ. 浄土への橋
Ⅱ. 料紙装飾と柳橋水車
Ⅲ. 橋の神秘―物語と実景のはざま
Ⅳ. 柳橋水車図屏風の成立
Ⅴ. 柳橋水車図の展開
開催期間 | 2021年10月2日(土)~2021年11月21日(日) 前期:10月2日(土)~10月24日(日) 後期:10月26日(火)~11月21日(日) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
開館時間 | 10時~17時 (入館は16時30分まで) |
夜間特別開館 | 2021年10月21・28日(木)、11月11日(木) 10時 ~ 19時30分(入館は19時まで) 【夜間開館のみの割引】 ・フェスティバルシティにお勤めの方、社員証等ご提示で200円引き |
料金 | 一般 1,100(900)円/高大生 700(500)円/小中生 400(200)円 ※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金 【割引サービス】 ・本人と同伴一名 朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額) ・本人のみ 藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール友の会(クラブ)(200円引き) |
前売り券 | 一般900円のみ 販売期間:2021年7月3日(土)~2021年10月1日(金) 販売場所:中之島香雪美術館、香雪美術館(御影、但し開館日のみ) フェスティバルホール・チケットセンター(06-6231-2221※10時~18時) ※上記以外では取り扱いがございません、ご了承ください |
主催 | 公益財団法人 香雪美術館、朝日新聞社 |