これまでの展覧会
特別展「交流の軌跡―初期洋風画から輸出漆器まで」
2019年10月12日(土)〜12月8日(日)
開催概要
2018年3月に開館した中之島香雪美術館では、開館記念として1年間、所蔵作品を5期に分けて展示し、村山龍平コレクションを紹介いたしました。2019年度以降は、村山コレクションの内容に沿った日本・東洋の美術からテーマを絞って展覧会を開催します。
2019年秋は特別展として、香雪美術館が所蔵する「レパント戦闘図・世界地図屏風」(重要文化財)を軸に、西洋製銅版画に典拠を求められる初期洋風画から輸出漆器までを展示し、近世の海外文化交流の軌跡を美術の世界からたどります。
みどころ
香雪美術館が所蔵する重要文化財「レパント戦闘図・世界地図屏風」は、西洋絵画の技法
を学んだ日本人が描いた初期洋風画の名品です。ヨーロッパ人による大航海時代の波が生んだ日本と西洋の衝撃的な出会いの結晶といえるでしょう。
仏教美術や茶道具を中心とする香雪美術館の所蔵品のなかで、異色の存在ともいえる「レパント戦闘図・世界地図屏風」は初期洋風画のなかでもとりわけ多彩な西洋製銅版画の情報をもとに構成されています。
西洋製銅版画と密接な関係を示す「レパント戦闘図・世界地図屏風」の紹介をひとつのテーマとする本展では、展覧会全体として、作品の典拠となった洋書や銅版画を丁寧に考証し、比較展示することを試みました。初期洋風画はもちろんですが、江戸時代中期以降にオランダとの交流のなかで蘭学の興隆とともに新たな展開を見せ、司馬江漢(1747-1818)、石川大浪(1762-1817)、若杉五十八(1759-1805)など、蘭書挿絵に典拠を求めながらもそれぞれの個性のもと制作された江戸時代の洋風画や、西洋製銅版画の図様を蒔絵や螺鈿で表した輸出漆器など多彩な作品を、洋書や銅版画とともに展示し、近世の日欧文化交流の軌跡を美術の世界からたどります。伝統的な日本の美術とは一味違う異国趣味溢れる作品群を楽しんでいただければ幸いです。
図録
特別展「交流の軌跡-初期洋風画から輸出漆器まで」の図録を販売しております。
2,300円(税込)、全作品66件カラー図版と解説を収録。
郵送での購入をご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
株式会社インフィクリエ 078-599-8860(平日10時~17時)
特別展「交流の軌跡-初期洋風画から輸出漆器まで」記念講演会
松田 清 氏(京都大学名誉教授、神田外語大学客員教授)
「典拠を読み解く―日欧交流史の背景」
2019年11月2日(土) 午後2:00~3:30(1:30 受付開始)
会場:中之島会館(大阪市北区中之島3-2-4中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階、中之島香雪美術館隣)
参加料:1,400円(美術館入館料を含む)
◆応募方法はこちらから
ギャラリートーク(学芸員による解説)
・10月19日(土) 午後3:30から45分程度、展示室にて
・11月30日(土) 午後3:30から45分程度、展示室にて
◆詳細はこちらから
特別夜間開館
10月31日(木)、12月5日(木)は延長開館いたします。
10:00~19:30(入館は19:00まで)
※通常は17:00閉館です
開催期間 | 2019年10月12日(土)〜12月8日(日) ※期間中展示替えがあります 前期:10月12日(土)~11月10日(日) 後期:11月12日(火)~12月8日(日) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
開催時間 | 午前10:00 ~ 午後5:00 (ご入館は午後4時30分まで) |
料金 | 一般1,000(800)円、高大生600(400)円、小中生300(150)円 ※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金 【割引サービス】 ・本人と同伴一名 朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額) ・本人のみ 藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール・クラブ(200円引き) |
前売り券 | ◆2019年5月25日~10月11日 一般800円のみ 販売場所:中之島香雪美術館、香雪美術館(神戸・御影)、 フェスティバルホール・チケットセンター(06-6231-2221) ※上記以外では取り扱いがございません、ご了承ください |
主催 | 公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社 |
後援 | 大阪市、大阪市教育委員会 |