中之島 香雪美術館

これまでの展覧会

これまでの展覧会

中之島香雪美術館 開館記念展
「 珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~ 」
Ⅲ 茶の道にみちびかれ

2018年7月7日(土)〜9月2日(日)

展覧会の概要

中之島香雪美術館の開館記念展「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」は、朝日新聞社の創業者・村山龍平(1850~1933)が収集した美術品の中から、約300点を選りすぐり、1年間5期にわたって紹介しています。館所蔵品は重要文化財19点、重要美術品23点を数え、時代や作家を代表する名品も多くあります。これらの所蔵品に、村山家から寄託された美術品を加えた「村山コレクション」は、これまでまとまった形で紹介されたことはなく、今回が初めて全容を公開する機会となります。
オープンニングを飾った第Ⅰ期展「美術を愛して」、第Ⅱ期展「美しき金に心をよせて」に続き、第Ⅲ期展「茶の道にみちびかれ」を、7月7日(土)から開催します。村山が収集し茶会で用いた茶道具約80点を紹介します。

みどころ

村山自身、元は茶の湯が好きではなかったと語っていますが、その言葉とは裏腹に、美術品の鑑賞から次第に茶の湯へと傾倒していきます。大阪を中心とした実業家18名が参加した茶の湯の会「十八会」の発起人に名を連ね、さらに神戸・御影の自邸には茶室「玄庵(げんなん)」を建てました。本展では、村山が茶の道に導かれつつ収集した茶道具の優品とともに、明治35年(1902)に大阪の自邸で開いた第3回十八会、大正11年(1922)に京都鷹峯の光悦寺で開催された光悦会、同13年に神戸御影の自邸で開いた玄庵残(なごり)茶会について、当時の記録をもとに道具の組み合わせを紹介します。さらに、大正時代に刊行された名物茶道具カタログである『大正名器鑑』に収録された、村山秘蔵の茶入と茶碗を一堂に展示します。

室町時代後期(16世紀)の記録に登場し、400年以上前からその存在が確認できる唐物「肩衝茶入 銘 薬師院」(南宋~元時代、13~14世紀)のような名物茶器や、京都の桂川で漁師が使っていた魚籠(びく)を千利休が花入に見立てたとされる「桂籠花入」(桃山時代、16世紀)のような、茶器にまつわるエピソードを伴うものなど、所蔵の茶道具を代表する作品を紹介します。また、琳派風の懐石道具を得意とした尾形乾山が制作した「色絵立葵文透鉢」(江戸時代、18世紀)のような、時代の古さを感じさせない卓越したデザインによる作品も出品します。

 

※期間中、展示替えがあります。

ギャラリートーク(学芸員による解説)

・7月21日(土) 午後4:00から1時間程度、展示室にて

・8月18日(土) 午後4:00から1時間程度、展示室にて

 

重要美術品 池大雅「六遠図・試錐図巻(部分)」(江戸時代、18世紀)
重要美術品 長次郎「黒楽茶碗 銘 古狐」(桃山時代、16世紀)
尾形乾山「色絵立葵文透鉢」(江戸時代、18世紀)
千利休「茶杓」(桃山時代、16世紀)
「桂籠花入」(桃山時代、16世紀)
唐物「肩衝茶入 銘 薬師院」(南宋~元時代、13~14世紀)
開催期間 2018年7月7日(土)~2018年9月2日(日)

下記の作品については、展示替えがあります。
前期:7月7日(土)~8月5日(日)
   龍泉窯 青磁筍花入
   千利休 一重切花入
   唐物 丸壺茶入 銘 利休丸壺
   朝鮮 井戸雷盆水指
   野々村仁清 銹絵染付鴨形香炉

後期:8月7日(火)~9月2日(日)
   信楽 鬼桶水指 銘 賤女
   黒漆中棗
   小堀遠州 唐竹花入
   高取 鉄釉茶碗
   高取 鉄釉砂金袋形建水
   尾形乾山 尾形光琳絵付 銹絵枯芦小禽図角皿
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
※2018年7月16日(月)は開館
開催時間 午前10:00 ~ 午後5:00
(ご入館は午後4時30分まで)
料金 一般 900(700)円、高大生 500(350)円、小中生 200(100)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金
主催 公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社、朝日放送テレビ

中之島香雪美術館開館記念展
「珠玉の村山コレクション~ 愛し、守り、伝えた~」

【中之島香雪美術館】

I 美術を愛して 2018年3月21日(水・祝)〜4月22日(日)

II 美しき金に心をよせて 2018年4月28日(土)〜6月24日(日)

III 茶の道にみちびかれ 2018年7月7日(土)〜9月2日(日)

IV ほとけの世界にたゆたう 2018年10月6日(土)〜12月2日(日)

V 物語とうたにあそぶ 2018年12月15日(土)〜2019年2月11日(月・祝)

※毎週月曜休館(祝日の場合は翌火曜日)、展示替え期間中、年末年始休館

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