中之島 香雪美術館

これまでの展覧会

これまでの展覧会

中之島香雪美術館 開館記念展
「 珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~ 」
I 美術を愛して

2018年3月21日(水・祝) ~ 2018年4月22日(日)

展覧会の概要

香雪美術館の所蔵品の多くは、朝日新聞社の創業者・村山龍平(1850~1933)が収集した美術品です。国指定重要文化財は19点、重要美術品は23点を数え、時代や作家を代表する名品も多くあります。中之島香雪美術館開館記念展では、村山コレクションの中から約300点を選りすぐり、1年間、5期にわたって紹介していきます。これまで、まとまった形では紹介されてこなかったコレクションの全容を、初めて公開する機会となります。

オープニングを飾る本展「美術を愛して」では、村山龍平と特にゆかりの深い名品や、収集をめぐるエピソードが知られる作品を中心に展示し、コレクションのエッセンスを味わう絶好の機会となります。刀剣を出発点に、仏教美術から書跡、中近世絵画、さらに茶道の世界へと広がりを増した村山コレクションを楽しんでいただきます。

 

みどころ

展覧会の冒頭を飾るのは、美濃「志野茶碗 銘 朝日影」(桃山時代、17世紀)。村山がこよなく愛した名碗で、『新千載和歌集』所載の歌から名付けました。

武家の出身である村山は、コレクションを刀剣類からスタートしました。重要文化財「太刀 銘 吉家作」(鎌倉時代、13世紀)は、古雅な作風で知られる名刀です。 多くの寺社文化財が流失の危機に瀕し、その保護を新聞で後押しした村山は、自らも多くの仏教美術を収集しました。優品ぞろいの仏教絵画の中から、いずれも重要文化財の「病草紙 小法師の幻覚をみる男」(平安~鎌倉時代、12世紀)、「二河白道図」(鎌倉時代、13~14世紀)などを展示します。

村山のコレクションは、書跡、中近世絵画、さらには茶の世界へと広がり、厚みを増していきました。重要文化財の藤原俊成「消息 左少弁殿宛」(鎌倉時代、文治2・1186年)、同じく重要文化財の(伝)周文「瀟湘八景図屏風」(室町時代、15世紀)、さらに曾我蕭白「鷹図」(江戸時代、明和4・1767年頃)など、重要な作例がコレクションに加わっています。茶席を飾ったとみられる重要文化財の梁楷「布袋図」(南宋時代、13世紀)は、「東山御物」の一品として知られています。

重要文化財(伝)周文「瀟湘八景図屏風」(室町時代、15世紀)右隻部分
美濃「志野茶碗 銘 朝日影」(桃山時代、17世紀)
重要文化財「二河白道図」(鎌倉時代、13~14世紀)
重要文化財 梁楷「布袋図」(南宋時代、13世紀)
開催期間 2018年3月21日(水・祝)~2018年4月22日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開催時間 午前10:00 ~ 午後5:00
(ご入館は午後4時30分まで)
料金 一般 900(700)円、高大生 500(350)円、小中生 200(100)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金
主催 公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社、朝日放送

中之島香雪美術館開館記念展
「珠玉の村山コレクション~ 愛し、守り、伝えた~」

【中之島香雪美術館】

I 美術を愛して 2018年3月21日(水・祝)〜4月22日(日)

II 美しき金に心をよせて 2018年4月28日(土)〜6月24日(日)

III 茶の道にみちびかれ 2018年7月7日(土)〜9月2日(日)

IV ほとけの世界にたゆたう 2018年10月6日(土)〜12月2日(日)

V 物語とうたにあそぶ 2018年12月15日(土)〜2019年2月11日(月・祝)

※毎週月曜休館(祝日の場合は翌火曜日、2018年5月1日(火)は開館)、年末年始休館

ページトップへ